エビ養殖における最も重要な管理業務の1つとして、疾病のコントロールが挙げられます。
"シュリンプル"シリーズは、このエビの疾病を現場で簡易かつ早期に発見し、養殖マネージメントをサポートする非常に有効な疾病検査ツールです。検査時間は20分以内で、長期常温保存が可能であり、養殖現場での疾病の早期発見を実現しました。

特徴
- 養殖現場で誰でも簡単に使用出来ます。
- 20分で測定結果が分かります。
- 測定結果は目視にて確認できるので、特別な測定装置を必要としません。
- エビ養殖池のコスト管理手段として有効です。
- キットは室温保存が可能です。
- モノクロナール抗体を利用した検出方法です。
原理
シリーズラインナップ

参照
ASIAN Aquaculture MAGAZINE Nov/Dec 2003 p25-27. (英語)
測定操作手順

1.サンプリング
- 死んだエビ又は弱ったエビを採取します。
- 採取したエビを清水で水洗いし、遊泳脚を 付け根から切断して、マイクロチューブに入れます。
2.サンプル磨砕
1回の測定に必要なサンプル量は以下の通りです。
エビの大きさ | サンプル部位 | 必要なエビの数 |
---|---|---|
PL7 | 全身 | 20 |
PL10 以下 | 全身 | 10 |
PL20 以下 | 全身 | 5 |
0.05g 以下 | 全身 | 2 |
0.1g 以下 | 全身 | 1 |
0.5g 以下 | 頭及び甲皮以外の全身 | 1 |
2g 以下 | 全ての足 | 1 |
3g 以下 | 全ての遊泳脚 | 1 |
5g 以下 | 遊泳脚 5本 | 1 |
10g 以下 | 遊泳脚 3本 | 1 |
20g 以下 | 遊泳脚 2本 | 1 |
20g 以上 | 遊泳脚 1本 | 1 |
* 1測定当りのサンプル量は、約 0.1gです。
3.サンプル滴下
- 遊泳脚をマイクロチューブに入れ、スティックで10回以上つつき細かく磨砕します。
- 磨砕後、マイクロチューブを約5分間放置します。
- マイクロチューブ内の上澄みをドロッパーで取り、測定デバイスに4滴を滴下します。
4.結果判定
測定デバイスへのサンプル滴下15分後のバンド出現パターンで判定します。
- 陰性・・・バンドは1本のみ現れます。(コントロールラインのみ)
- 陽性・・・2本のバンドが現れます。(コントロールライン及びテストライン)