社会

労働安全衛生

労働安全衛生方針

〈労働安全衛生方針〉

  1. 当社は、化学物質と化学反応を取り扱う企業として、労働安全衛生マネジメントシステムを導入し、有効なマネジメントシステムとなるように継続的に改善します。
  2. 当社は、より安全で健康的な働きやすい職場を目指すため、労働安全衛生目標を設定し、達成度を評価し、労働安全衛生活動を全社的に展開します。
  3. 当社は事業活動に適用される安全衛生に関する法令、当社が同意したその他の要求事項、及び当社が決定した自主基準を順守します。
  4. 要員の負傷・疾病を防止するための安全で健康的な労働条件を提供します。
  5. 当社は、全従業員のコミュニケーション(協議及び参加)を図り、全員参加の労働安全衛生活動を実行します。
  6. 当社は、要員に対して、安全や健康の価値とその義務を自覚させる目的で、必要な教育、訓練、及び安全指導を行います。
  7. 当社の労働安全衛生方針は、文書により全要員に周知します。
  8. 当社の労働安全衛生方針は、一般に公開します。

労働安全衛生マネジメントシステム

労働安全衛生マネジメントシステム

当社は、2019年12月から ISO45001:2018 に準じた労働安全衛生マネジメントシステムに切り替え、
従来のBS-OHSAS18001: 2007 からの移行作業を行い、2020年11月に外部審査機関から認証を取得しました。
引き続き、労働災害ゼロ、快適な職場環境の実現に向け、活動を継続していきます。

労働安全衛生推進体制

推進体制については、従来のOHS推進会議に安全衛生委員会が加わることで、マネジメントシステムと実務面が融合。働く人の意見や提案を幅広く取り入れた活動を推進し、「労働災害ゼロの達成」「快適な職場環境の実現」を目指します。

労働災害ゼロの達成に向けた活動

労働災害発生件数

2022年度は、鷲宮事業所で1件の不休災害が発生しました。毎年の目標として労働災害ゼロを掲げておりましたが、未達成の結果となりました。
過去に発生した労働災害が繰り返し発生した事態を重く捉え、過去の事故事例およびKY事例などで抽出された危険源を見直し、対策の妥当性・有効性の再検証を行うことで、労働災害の防止に繋げていきます。

労働災害数と度数率

労働災害の指標

2022年度は、休業災害は発生せず、休業1日以上の度数率および強度率は「0」を維持しました。
今後とも、休業1日以上の度数率・強度率を災害発生時の指標として取り入れ、監視していきます。

休業1日以上の度数率と強度率

安全活動事例

KY(危険予知)活動

当社では毎年、KY活動を展開しています。2022年度も全社で500件のKYを抽出(前年対比99%)し、事業所ごとに安全衛生に関する潜在リスクの低減に取り組んでいます。
従業員一人ひとりの危機意識をボトムアップし、継続的に潜在リスクを低減することで、労働災害ゼロを目指します。

労働災害=不安全状態×不安全行動

藤倉化成KYシート抽出件数推移

化学物質ばく露の低減活動〈藤倉化成 名古屋営業所〉

化学物質を取り扱う際、作業者が直接触れたり、ばく露しないように適切なリスクアセスメントに基づく保護具を着用しています。
さらに個人ばく露測定を行い、現状作業の問題点を抽出するなど、工程ごとに改善活動に取り組みました。その結果、個人ばく露濃度を57%削減することができました。

ウエイトチェッカーの導入による心理的負荷の軽減 〈藤倉化成 佐野事業所〉

従来、製品の充填は手作業で行っており、特に充填本数が多い場合に担当者に心理的負荷がかかっていました。
このウエイトチェッカーの導入にり、「充填量の確かさ」「充填本数の確かさ」「時間当たりの処理量」の自動で確認が可能になり、担当者の心理的負荷を軽減することができました。

フォークリフトと歩行者の接触事故を予防する取り組み 〈フジケミカル〉

敷地内でフォークリフトと歩行者の接触事故を予防するため、「フォークリフトの通路」と「歩行者の通路」を色分けし、通路が交差しないことで安全を確保しています。また、フォークリフトが工場の出入り口を通過する際は警笛を鳴らし、歩行者に注意喚起しながら安全運行に努めています。

ドラムリフターワイヤー突き出し箇所の改善 〈フジクラカセイマレーシア〉

ハンドリング装置のドラムリフターには、操作者を保護する金属性カバーを取り付けていますが、ワイヤーの突き出し箇所があるため接触すると切れ・こすれの労働災害を起こすリスクがありました。対策として、突き出していたワイヤーを切断し、労働災害が起きないよう改善しました。

ポータブル安全シャワーの設置 〈フジケム ソネボーン〉

屋外で行う配送エリアは大量の原材料および製品を取り扱っていますが、有害物と接触事故を起こした場合、工場内に行かなければ洗眼設備やシャワーがなく、敏速な処置が行えませんでした。屋外にポータブルの安全シャワーを設置することで、速やかに処置が行えるようになりました。

局所排気フレキシブルホース固定方法の改善 〈フジクラカセイ タイランド〉

撹拌工程で、作業エリアに有機溶剤臭を拡散させないよう局所排気を使用しています。局所排気のフレキシブルホースが正しい位置にセットされていないと、効率よく有機溶剤臭を室外に出すことができません。
不安定だったフレキシブルホースを、専用の治具を製作し固定することで、効率的に局所排気を使用できるようになりました。