労働安全衛生
労働安全衛生方針
〈労働安全衛生方針〉
- 当社は、化学物質と化学反応を取り扱う企業として、労働安全衛生マネジメントシステムを導入し、有効なマネジメントシステムとなるように継続的に改善します。
- 当社は、より安全で健康的な働きやすい職場を目指すため、労働安全衛生目標を設定し、達成度を評価し、労働安全衛生活動を全社的に展開します。
- 当社は事業活動に適用される安全衛生に関する法令、当社が同意したその他の要求事項、及び当社が決定した自主基準を順守します。
- 要員の負傷・疾病を防止するための安全で健康的な労働条件を提供します。
- 当社は、全従業員のコミュニケーション(協議及び参加)を図り、全員参加の労働安全衛生活動を実行します。
- 当社は、要員に対して、安全や健康の価値とその義務を自覚させる目的で、必要な教育、訓練、及び安全指導を行います。
- 当社の労働安全衛生方針は、文書により全要員に周知します。
- 当社の労働安全衛生方針は、一般に公開します。
藤倉化成株式会社
代表取締役社長 加藤大輔
労働安全衛生マネジメントシステム
労働安全衛生マネジメントシステム
当社は、2019年12月から ISO45001:2018 に準じた労働安全衛生マネジメントシステムに切り替え、
従来のBS-OHSAS18001: 2007 からの移行作業を行い、2020年11月に外部審査機関から認証を取得しました。
引き続き、労働災害ゼロ、快適な職場環境の実現に向け、活動を継続していきます。

労働安全衛生推進体制
推進体制については、従来のOHS推進会議に安全衛生委員会が加わることで、マネジメントシステムと実務面が融合。働く人の意見や提案を幅広く取り入れた活動を推進し、「労働災害ゼロの達成」「快適な職場環境の実現」を目指します。

- 労働安全衛生に関する情報の取締役会への2023年度報告実績 12回/年
- 労働安全衛生に関する労働組合との2023年度協議実績 4回/年
労働災害ゼロの達成に向けた活動
労働災害発生件数
2023年度の労働災害は休業災害が1件、不休災害が3件発生し目標未達の結果となりました。災害の分類は有害物との接触事故2件、切れ・こすれ事故1件、転倒・激突事故1件です。事故が発生した事態を重く受け止め、過去の事故事例およびKY事例などで抽出された危険源を見直し対策の妥当性、有効性の再検証を行うことで、労働災害の防止に繋げていきます。
労働災害数と度数率

労働災害の指標
2023年度は休業災害が1件発生したため、度数率は1.00、強度率は0.003の結果となりました。休業災害の内容は、階段を降りる際に転倒し右足を捻挫したことで、3日間休業しました。再発防止が難しい災害ですが、階段を降りる際は手すりを使うなど、基本動作を周知することで再発を防止したいと考えています。今後も、休業1日以上の度数率、強度率を災害発生時の指標として取り入れ、監視していきます。
休業1日以上の度数率と強度率

安全活動事例
KY(危険予知)活動
当社では毎年、KY活動を展開しています。2022年度も全社で500件のKYを抽出(前年対比99%)し、事業所ごとに安全衛生に関する潜在リスクの低減に取り組んでいます。
従業員一人ひとりの危機意識をボトムアップし、継続的に潜在リスクを低減することで、労働災害ゼロを目指します。
労働災害=不安全状態×不安全行動

藤倉化成KYシート抽出件数推移

構内歩行者用通路の整備<佐野事業所第一工場>
2023年度、佐野事業所第一工場では、歩行者と構内荷役作業での接触事故を予防するため、構内の歩行者用通路を全面的に見直しました。歩行用通路、横断用通路と色分けを行い、歩行者と構内荷役車両と適切な距離を保つことで構内での「接触事故ゼロ」を目指します。

職場環境における労働安全衛生アセスメント活動<フジクラカセイインドネシア>
フジクラカセイインドネシアでは、外部業者による職場環境の労働安全衛生アセスメントを実施しています。実施項目は「化学品粉塵確認」「有機溶剤蒸気確認」「ハンドミキサー使用時の手の振動」、その他「室温」「照度」「騒音」等です。さまざまな視点で評価を行い、「職場環境労働安全衛生に関する法律」に適合していることを確認し、作業環境改善や働きやすい職場づくりに取り組んでいます。

製造担当者向け化学物質安全トレーニングの文書化<フジケム ソネボーン>
フジケムソネボーンでは新入社員研修を含む製造担当者向けの化学物質安全トレーニングマニュアルを作成しました。このマニュアルには、化学物質から身を守る方法、作業服の適切な着用、作業指示の遵守、危険な状況での報告体制等が製造工程ごとに記載されています。実施したトレーニングの記録はトレーニング項目別に電子データとして保存され、容易にアクセスできる仕組みを構築しました。

緊急訓練を実施し、応急処置能力を高める<藤倉化成塗料(天津)有限公司>
ハンドリング装置のドラムリフターには、操作者を保護する金属性カバーを取り付けていますが、ワイヤーの突き出し箇所があるため接触すると切れ・こすれの労働災害を起こすリスクがありました。対策として、突き出していたワイヤーを切断し、労働災害が起きないよう改善しました。

バレルリフター固定方法の改善<フジクラカセイコーティング・インディア>
フジクラカセイコーティング・インディアでは、ドラムを昇降する際に使用するバレルリフターと、ドラムの固定方法を従来のリングスパナから、より安全性の高い固定ハンドルに変更しました。これによりドラム昇降時に発生しうる落下事故などの労働災害のリスク低減を目指します。
